ゴミ屋敷の解消を目指して少しずつ片付けを始めても、途中で必ずと言っていいほど「中だるみ」や「停滞期」が訪れます。あんなに積み上がっていたゴミが少し減ったはずなのに、一向にゴールが見えない、あるいは今日一日何もできなかったという自己嫌悪に襲われることもあるでしょう。しかし、ここで知っておいてほしいのは、停滞は失敗ではなく、脳と体が新しい環境に順応するための必要な休息期間だということです。片付けが止まってしまったときは、無理に体を動かそうとせず、まずは「現状を維持できている自分」を褒めてあげてください。ゴミを増やさなかっただけでも、それは立派な前進です。継続のためのコツは、片付けの定義を広げることにあります。物を捨てることだけが片付けではありません。今日はゴミ出しのカレンダーを確認した、あるいは片付けについて書かれたブログを読んだ、それだけで「片付けに関する行動をした」とカウントしていいのです。また、少しずつ進める中での変化に敏感になることも大切です。例えば、これまで気づかなかった窓の汚れに気づいた、あるいは空気が以前より淀んでいないと感じた。そんな些細な感覚の復活は、心が健康になり始めている証拠です。もし、自力での継続に限界を感じたら、オンラインの片付けコミュニティに参加したり、匿名でSNSに経過をアップしたりして、他者の視点を取り入れることも有効なメンタルケアになります。「誰かが見ている」という適度な緊張感が、少しずつの歩みを再び動かす力になります。また、自分へのご褒美を細かく設定するのも良いでしょう。今日はゴミ袋二つ出せたから、好きなお菓子を食べる。そんな単純な動機づけが、脳の報酬系を刺激し、継続のガソリンとなります。ゴミ屋敷を少しずつ片付けるという行為は、自分自身との長い対話です。焦らず、急がず、時には休みながらも、完全に立ち止まらないこと。停滞している今の自分を許し、明日またゴミ一つを捨てる自分を信じる。そのしなやかな強さこそが、最終的にあなたをゴミのない、光あふれる部屋へと導いてくれるのです。
少しずつの片付けが停滞したときのメンタルケアと継続のコツ